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20型コンパクト電動自転車3車を比較|EZ・CITY-C・ラクット

20インチの電動自転車を比較すると、同じ車輪径でも乗り降り、荷物の載せ方、走行距離は大きく異なります。ここではcycle-i掲載のパナソニック「EZ」、ヤマハ「PAS CITY-C」、ブリヂストン「ラクット20型」を同じ項目で比べます。

EZはBMX風の車体と太いタイヤ、CITY-Cは前かご付きの軽量な街乗り設計、ラクットは低い乗車身長とまたぎやすさが特徴です。20型という一点だけで決めず、使う人の身長、荷物、駐輪動作、走る距離に合わせて選びましょう。

20型3車は「コンパクトさの目的」が違います

見た目、買い物、乗り降りのどれを優先するか決め、重量と標準装備を一緒に確認しましょう。

EZ・CITY-C・ラクット20型の仕様を比べる

比較項目 EZ PAS CITY-C ラクット20型
掲載年式・型式 2026・BE-FZ033 2026・PA20CC 2025・RK0B45
タイヤ 20×2.125HE 20×1.75HE 20×1.75HE
変速 内装3段 内装3段 内装3段
重量 21.7kg 22.0kg 25.4kg
乗車適応身長 149~181cm 142cm以上 128cm以上
バッテリー 8.0Ah・202Wh 15.8Ah・約398Wh 14.3Ah相当・361Wh(36.5V×9.9Ah)
充電時間 約3.0時間 約4.5時間 約4時間10分

数値は2026年10月6日に各cycle-i商品ページで確認しました。ラクットは同じ商品ページに20型と24型が掲載されていますが、本記事では20型のRK0B45だけを比較しています。

EZは見た目と太いタイヤを重視する人向け

EZは20×2.125HE、幅約55mmのブロックパターンタイヤを備えます。車体はBMX風ですが一般用自転車として設計されており、荒れ地走行やジャンプをする車種ではありません。舗装路の街乗りで、外観と太いタイヤの存在感を重視する人が比較しやすいモデルです。

標準のフロントキャリアは最大2kg、リアキャリアはクラス10です。前かご、泥よけ、両立スタンドを使う場合は対応する別売品と取付費を確認します。買い物車と同じ積載を想定せず、普段のバッグが収まる構成を先に決めてください。

PAS CITY-Cは街乗り用品を標準で備える

PAS CITY-Cは低床U型フレーム、前かご、両立スタンドを標準装備します。重量は22.0kgで、EZとの差は0.3kgです。買い物や駅までの移動で、用品を追加せず使い始めたい人に比較しやすい構成です。

15.8Ahバッテリーと内装3段を備え、適応身長は142cm以上です。ただし、サドルを最も低くして使う場合は付属部品による調整が必要という公式注記があります。身長の数値だけでなく、実車でサドル高と膝の曲がり方を確認しましょう。

ラクット20型は乗り降りしやすさを重視する

比較対象のラクットは2025年モデルの20型RK0B45です。乗車適応身長は128cm以上で3車中最も低く、またぎやすいフレーム、内装3段、前かごを備えます。小柄な人や、足を高く上げる動作に不安がある人の候補です。

一方、重量は25.4kgで3車中最も重くなります。停止時に足が着いても、押し歩きや方向転換を楽にできるとは限りません。駐輪場で向きを変え、スタンドを掛け、狭い場所から引き出す動作まで試してください。

適応身長は足着きの目安として使う

適応身長の下限はEZが149cm、CITY-Cが142cm、ラクットが128cmです。これは体格への適合を保証する数値ではなく、メーカーが定める条件での目安です。股下、靴、腕の長さ、サドル形状によって足の着き方は変わります。

試乗ではサドルを適正な範囲に調整し、発進と停止を繰り返します。サドルを下げれば安心とは限らず、低すぎる位置はペダルをこぐときに膝へ負担を感じることがあります。ハンドルまで無理なく手が届くかも確認してください。

EZとCITY-Cの車体重量はほぼ同じ

EZは21.7kg、CITY-Cは22.0kgで、仕様上の差はわずかです。ラクットは25.4kgあり、EZより3.7kg重くなります。小径タイヤだから軽いとは考えず、バッテリーやかご、スタンドを含む完成車の重量で比較します。

玄関の段差やスロープ、駐輪ラックで持ち上げる場面があるなら、数値だけでなく実際の持ち手も重要です。バッテリーを外すと軽くできますが、毎回の保管で脱着する運用が続けられるかも考えましょう。

タイヤ幅は駐輪設備との相性も確認する

EZのタイヤは20×2.125HEで、公式の太さは約55mmです。一般的なレール式ラックではタイヤが入らない場合があるため、管理者が示す対応幅を確認します。太いタイヤでも段差を無理に越えず、手前で減速してください。

ラクット20型は20×1.75HEです。CITY-Cも20型ですが、交換用品は「20インチ」という呼び方だけで選べません。タイヤ側面の規格、リム、チューブ、バルブを販売店で照合しましょう。

走行距離は同じモード名で比べない

車種 強いアシスト側 中間 省電力側
EZ パワー 約31km オートマチック 約35km ロング 約55km
PAS CITY-C 強 約64km スマートパワー 約74km オートエコプラス 約109km
ラクット20型 強 約65km ― 弱 約110km

公称走行距離は業界統一の条件で測った目安で、各社の制御方式やモード構成は同じではありません。最長値だけで順位を付けず、坂や向かい風で使う強いモードを基準に、日常の往復へ余裕があるか判断します。

バッテリー容量はAhだけでなく電圧も合わせて比べる

EZは25.2V・8.0Ahで202Wh、CITY-Cは25.2V・15.8Ahで約398Whです。ラクットの商品ページにある14.3Ah相当は、異なる電圧のバッテリーを一般的な25.2Vに換算した表記です。ブリヂストンの14.3Ah相当のバッテリー(BT-B400)は、36.5V×9.9Ah=361Whと案内されています。Ahだけを見て容量差を決めないでください。

容量が大きい車種は充電間隔に余裕を持たせやすい一方、走行距離は車体の制御、荷物、坂、気温、空気圧でも変わります。週の走行距離を計算し、充電できない日が続いても帰宅できる余裕を見込みます。

かごとスタンドは買い物の使いやすさを左右する

CITY-Cは前かごと両立スタンド、ラクットは前かごを備え、買い物の荷物を載せて駐輪する場面を想定しやすい構成です。ラクットのスタンドの種類は、実車や販売店で確認してください。かごの形と容量は異なるため、通勤バッグや買い物袋の実寸を測り、底面と開口部に収まるか確認します。

EZはフロントキャリアと一本スタンドが標準です。かごと両立スタンドを追加すれば用途を広げられますが、用品の組み合わせには制限があります。対応品番と取付可否を車体品番BE-FZ033で確認してください。

変速は3車とも内装3段

3車はいずれも内装3段変速です。停止中にも段を切り替えやすく、信号の多い街中では発進前に軽い段へ戻せます。ただし、ペダルへ強い力を掛けたまま操作すると切り替わりにくいため、踏む力を緩めて変速します。

同じ段数でもギア比やタイヤ、アシスト制御が異なるので、走りの軽さは同じではありません。平地だけでなく、安全な坂で1段から3段まで使い、普段の速度に合うか確かめましょう。

掲載価格は必要用品を足して比較する

cycle-i掲載車 掲載価格 メーカー希望小売価格
EZ 2026 126,630円(税込) 154,000円(税込)
PAS CITY-C 2026 125,590円(税込) 148,000円(税込)
ラクット20型 2025 152,890円(税込) 175,000円(税込)

表の金額は2026年10月6日に各商品ページで調べました。EZへかご、泥よけ、両立スタンドを追加する場合は、用品代と取付費を加えます。鍵、ヘルメット、カバーなど3車に共通して必要な用品も、同じ条件で合計してください。

年式の異なるラクットをメーカー現行仕様と混ぜないことも重要です。販売ページのRK0B45と、公式ページに掲載される新しいRK0B37では重量や容量表示が異なるため、注文する型式を基準にします。

利用条件から候補を絞る

優先する条件 比較しやすい車種 購入前の確認
太いタイヤと個性的な外観 EZ 駐輪ラックの対応幅
軽さと買い物装備の両立 PAS CITY-C サドル最低位置の調整
低い身長目安とまたぎやすさ ラクット20型 25.4kgの押し歩き
長い充電間隔 CITY-C・ラクット 普段使うモードの距離
用品を追加して組みたい EZ 組み合わせと積載上限

この整理は優劣ではなく、候補を試す順番です。最後は利用者本人が発進、停止、低速での旋回、押し歩き、スタンド操作を行い、駐輪場所と荷物に合うか判断してください。

よくある質問

20型なら小柄な人でも必ず乗れますか?

必ず乗れるわけではありません。今回の3車でも適応身長の下限は128~149cmと差があります。股下、サドル高、ハンドル位置を実車で確認してください。

3車とも子ども乗せに使えますか?

20型という理由だけで取り付けてはいけません。チャイルドシートの可否は車体、キャリアのクラス、年式、用品の組み合わせで決まります。送迎用なら幼児同乗基準適合車を含めて販売店へ相談してください。

まとめ

EZ、PAS CITY-C、ラクット20型は、すべて20型・内装3段ですが、役割は異なります。EZは太いタイヤと外観、CITY-Cは22.0kgの車体と街乗り用品、ラクットは適応身長128cm以上とまたぎやすい設計が主な比較点です。

適応身長だけでなく、重量、荷物、強いモードでの走行距離、駐輪設備を確認してください。掲載型式と必要用品をそろえて総額を比べ、日常の動作を試してから選びましょう。

参考資料