電動ミニベロを比較するとき、20インチという共通点だけでは用途に合う車種を選べません。ベロスター・ミニ、ヤマハ PAS CITY-X、evol Riolは、いずれも非折りたたみの20型ですが、車体重量、バッテリー容量、変速方式、標準装備が異なります。
長い公称走行距離を重視するならCITY-X、3車で最も軽い20.1kgと外装7段のバランスを見るならベロスター・ミニ、太めのタイヤとライト・リング錠などの街乗り装備を求めるならRiolが候補になります。順位ではなく、通勤経路と運ぶ荷物に合わせて選び分けます。
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3車の重さは20.1~約23.5kg、容量は約202~398Wh
| 比較項目 | ベロスター・ミニ | PAS CITY-X | evol Riol |
|---|---|---|---|
| 対象型式 | BE-FVS072 | PA20CX | ERE07A |
| タイヤ | 20×1.50HE | 20×1-3/8WO | 20×1.75HE |
| 車体重量 | 20.1kg | 20.9kg | 約23.5kg |
| 適応身長の目安 | 146~181cm | 153cm以上 | 約150cm以上 |
| 変速 | 外装7段 | 内装3段 | 外装7段 |
| バッテリー | 25.2V・8.0Ah | 25.2V・15.8Ah | 36V・6.0Ah |
| 電力量 | 約202Wh | 非公表(25.2V×15.8Ahで約398Wh) | 216Wh |
| 充電時間 | 約4.5時間 | 約4.5時間 | 約3.0時間 |
| 最も強いモードの公称距離 | 約31km | 69km | 約31km |
| スタンド | 1本スタンド | サイドスタンド | 記載なし(購入前に確認) |
数値は各メーカーの公式ページを2026年10月12日に確認したものです。CITY-Xはメーカーが案内する現行仕様を使用しています。モード名や制御、試験条件はメーカー間で完全に同一ではないため、公称距離だけで性能順位を付けないでください。
容量はAhではなくWhに直して比べる
3車はバッテリー電圧が同じではありません。Ahだけを見るとRiolの6.0Ahが最小に見えますが、36Vを掛けた電力量は216Whです。25.2V・8.0Ahのベロスター・ミニは約202Whで、Riolの方が計算上の電力量は約14Wh大きくなります。
CITY-Xの電力量は公表されていませんが、25.2V×15.8Ahで計算すると約398Whです。3車では最も大きいものの、Whは走行距離そのものではありません。車重、モーター制御、坂、気温、荷物、空気圧で消費が変わるため、実際の往復距離に余裕を加えて判断します。
通勤距離が長いなら強モードで公称69kmのCITY-X
CITY-Xの公称走行距離は、強モード69km、スマートパワーモード84km、オートエコモードプラス116kmです。長めの通勤や充電回数を減らしたい人は、計算上約398Whの容量とあわせて比較できます。
一方、バスケットを取り付けられるフロントキャリヤは備えますが、前かごとリアキャリアは標準装備ではありません。通勤バッグを車体へ載せたい場合は、対応するバスケット、取付部品、キャリアの費用と重量まで加えてください。荷物を背負う前提なら、前かごがない細身の構成を生かせます。
軽さと外装7段を求めるならベロスター・ミニ
ベロスター・ミニは外装7段で、3車の中では最も軽い20.1kgです。8.0Ahバッテリーの公称距離はパワー31km、オートマチック40km、ロング64kmで、短距離から中距離の街乗りを想定しやすい構成です。
フロントキャリアは標準ですが、最大積載量は2kgで、かごは別売です。前へ荷物を載せるなら、対応かごの積載条件を確認します。リアキャリアも別売のため、必要な用品とその取付費を含めた総額で比べましょう。
太めのタイヤと標準のライト・錠を重視するならRiol
Riolは20×1.75HEのタイヤ、外装7段、前キャリア、LEDライト、リング錠を備えます。公式は街乗りを意識したe-bikeと説明しており、別売かごを前キャリアへ取り付けられます。
重量は約23.5kgで、CITY-Xより約2.6kg、ベロスター・ミニより約3.4kg重い数値です。タイヤ幅や装備を利点と感じる場合でも、押し歩き、駐輪ラック、玄関の段差で扱えるかを実車で試してください。
20インチでも足着きの目安は一致しない
適応身長の目安は、ベロスター・ミニが146~181cm、Riolが約150cm以上、CITY-Xが153cm以上です。小径だから必ず低身長向けとはいえず、CITY-Xは3車の中で目安の下限が最も高くなっています。
適応身長は目安と考え、実車でサドルを適正な高さにして停止時の足着きを確認します。ハンドルまでの距離やフレームのまたぎ方も異なるため、同じ20型という理由だけで共用できるとは判断しないでください。
内装3段は停止中にも変速でき、外装7段は坂に合わせてギアを選べる
| 方式 | 該当車 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 外装7段 | ベロスター・ミニ、Riol | 走行中にペダルを回しながら変速する。ディレイラーへの接触を避ける |
| 内装3段 | CITY-X | 停止中にも変速しやすい。変速後に軽く踏み出して切り替える |
段数の多さだけで優劣は決まりません。坂や速度に細かく合わせたいなら外装7段、信号停止が多い街中で操作を簡潔にしたいなら内装3段が比較軸になります。試乗では同じ坂と停止回数で操作してください。
3車の全長差は25mm、全幅はCITY-Xが最も細い
全長はベロスター・ミニが1,570mm、CITY-Xが1,585mm、Riolが1,560mmで、最大差は25mmです。全幅は順に585mm、520mm、595mmで、CITY-Xが最も細い数値です。
ただし、かごを追加すれば幅や取り回しの感覚が変わります。ハンドルが通ってもペダルやスタンドが壁へ当たることがあるため、保管場所では入口や曲がり角の寸法を測り、車体をどの向きに置けば収まるかも確かめましょう。3車とも折りたたみ車ではありません。
かごを追加するなら最大積載量と適合を確認する
3車とも標準状態では一般的な買い物用前かごを備えていません。一方、3車ともフロントキャリア(ヤマハの表記はフロントキャリヤ)を備え、各メーカーはかごを別売で取り付けられると案内しています。
「20インチ用」だけで選ばず、型式と年式への適合、キャリアの最大積載量、ライトやケーブルへの干渉を確認してください。荷物を入れたバッグの重さと寸法を測り、積載上限を超えず、かごに収まるかを購入前に確かめます。
ブレーキとタイヤの違いは試乗で確かめる
CITY-Xは前Vブレーキ・後ローラーブレーキ、ベロスター・ミニは前キャリパーブレーキ・後ローラーブレーキ、RiolはVブレーキです(公式仕様表の表記)。ブレーキの種類だけで制動力を断定せず、レバーへ指が届き、無理なく握れるかを確認します。
タイヤ幅もRiolの20×1.75、ベロスター・ミニの20×1.50など差があります。太さから乗り心地を想像するだけでなく、指定空気圧を守った実車で段差、旋回、低速走行を試してください。
購入費は必要用品を加えた総額で比べる
メーカー希望小売価格は、ベロスター・ミニが127,000円、CITY-Xが150,000円、Riolが112,200円で、いずれも税込です。確認日は2026年10月12日で、価格は変更される可能性があります。
本体価格だけでなく、前かご、取付部品、リアキャリア、補助錠、ヘルメットなど、用途に必要な用品を加えます。配送費や防犯登録の費用、保証・返品の条件も比べ、注文時の商品ページで最終確認してください。
容量はCITY-X、軽さはベロスター・ミニ、装備はRiol
- 通勤距離と充電間隔を優先し、計算上約398Whの容量が必要ならCITY-X
- 外装7段、20.1kg、約202Whのバランスを取りたいならベロスター・ミニ
- 20×1.75HE、前キャリア、外装7段の街乗り装備を重視するならRiol
この分け方はおすすめ順位ではありません。荷物を載せた状態、普段の坂、保管場所で扱えるかによって適する車種は変わります。候補を二つまで絞ったら、同じ経路を想定して試乗してください。
電動ミニベロ全体から選ぶ場合は用途を先に決める
今回の3車はスポーティーな非折りたたみ20型ですが、電動ミニベロには低床フレーム、前かごと両立スタンドを標準装備する買い物向けもあります。乗り降りのしやすさや荷物運搬を最優先するなら、比較対象を広げた方が選びやすくなります。
一般的な選び方は「電動ミニベロのおすすめは?|用途別の選び方」で確認できます。折りたたみ機構が必要な場合は、運搬重量と収納寸法を別の基準で比べてください。
よくある質問
3車とも折りたためますか?
折りたためません。小径で全長は抑えられていますが、車載や室内収納には全長・全幅のまま必要な空間を確保します。
Ahが大きいCITY-Xが必ず長く走れますか?
公式の公称距離は3車で最も長いものの、走行距離は坂、気温、荷物、モードなどで変わります。またメーカー間でモード名や制御が異なるため、数値は余裕をみるための目安として使ってください。
買い物用の前かごは付いていますか?
3車とも標準状態では一般的な前かごを備えていません。適合する別売品、取付部品、積載条件を型式ごとに確認してください。
まとめ
ベロスター・ミニ、PAS CITY-X、evol Riolは同じ20型でも、重量は20.1~約23.5kg、電力量は約202Wh~約398Wh(CITY-Xは計算値)と差があります。CITY-Xは容量と公称距離、ベロスター・ミニは軽さと外装7段、Riolは太めのタイヤと街乗り装備が主な比較軸です。
最後に、通勤距離、荷物の重さと寸法、身長、保管場所の寸法を確認します。かごなどの必要用品も含め、同じ費用項目で総額を比較し、足着き、押し歩き、変速、ブレーキを実車で確認して選びましょう。
参考資料
- パナソニック「ベロスター・ミニ」(2026年10月12日確認)
- ヤマハ発動機「PAS CITY-X」(2026年10月12日確認)
- ヤマハ発動機「全モデル装備・仕様一覧」(2026年10月12日確認)
- evol「evol Riol」(2026年10月12日確認)
