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ブリヂストンの両輪駆動と回生充電とは?|仕組みと作動条件を確認

ブリヂストンの両輪駆動「DUAL DRIVE」は、前輪をモーターの力、後輪を人がペダルをこぐ力で動かす方式です。前輪モーターはアシストするだけでなく、減速時などに発電してバッテリーへ電気を戻す役割も持ちます。

この回生の仕組みを、メーカーは「回復充電」と表記し、複数の機能をまとめて「走りながら自動充電」と呼んでいます。ただし、走行中ずっと発電するわけではなく、自宅での充電が不要になる機能でもありません。作動条件と使い方を分けて確認しましょう。

ブリヂストンの電動アシスト自転車を比較する

両輪駆動を含むモデルは、cycle-iのブリヂストン商品一覧で用途や装備を確認できます。

両輪駆動は前輪をモーター、後輪をペダルの力で動かす

部分 力のかかり方 役割
前輪 モーターの力 発進や走行を前側から補助する
後輪 人がこぐ力 ペダルと駆動部を通して進む
減速時の前輪 モーターが発電側へ働く 電気をバッテリーへ戻す

車体中央のモーターから後輪へ人力とアシスト力を伝えるセンタードライブとは、モーター位置と力の伝わり方が異なります。ブリヂストン製という理由だけで、すべてを両輪駆動と考えないでください。

前から引かれるアシスト感を発進・坂・曲がり角で試す

ブリヂストンは両輪駆動について、前輪にモーターの力、後輪に人の力が働き、「前から引っぱってもらえる」感じでアシストされると説明しています。発進や上りで、センタードライブとは異なる感覚があります。

前輪側から補助される感覚が、すべての人に同じように合うとは限りません。試乗では直線で強くこぐだけでなく、低速発進、緩い坂、交差点での曲がり方、停止まで確かめてください。

「走りながら自動充電」は3種類の回復充電の総称

回復充電 公式の作動条件 想定場面
ブレーキ回復充電 左ブレーキをかけたとき 交差点や停止位置への減速
下り坂自動回復充電 ペダルをこがず、速度が所定条件を上回るとき 下りで速度が上がる場面
平地自動回復充電 ペダルを停止したとき 平地で惰性走行へ移る場面

検索では「回生充電」という言葉も使われますが、メーカー公式ページの機能名は「回復充電」です。走行中の運動エネルギーの一部を電気へ変えて戻すため、加速しながら同時に電池が増え続ける仕組みではありません。

左ブレーキをかけると回復充電とモーターブレーキが働く

左ブレーキを操作すると、前輪モーターによる回復充電とモーターブレーキが作動します。モーターブレーキは下り坂などで速度をやさしく抑える補助として案内されています。

左レバーだけで停止する機能ではありません。通常の前後ブレーキを取扱説明書に従って操作し、路面と速度に応じて安全な距離で減速します。回復充電を増やすために、不必要なブレーキ操作を繰り返さないでください。

下り坂の自動回復充電には速度などの作動条件がある

下り坂自動回復充電は、ペダルをこいでいない状態で、ペダルを止めたとき、または左ブレーキレバーを離したときの速度を上回る場合に作動すると案内されています。

単に坂へ入っただけ、ペダルを止めただけで常に同じ量を発電するとは限りません。勾配、速度、バッテリー状態などによって作動が変わるため、表示と取扱説明書を確認してください。

平地でもペダル停止時に回復充電する

平地自動回復充電は、走行中にペダルを停止した場合に作動します。前方の信号へ向けてこぐのをやめる場面などで、前輪モーターが回復充電側へ働きます。

充電を目的に必要以上に早くペダルを止めると、交通の流れや後続車へ影響します。回復量を増やす運転ではなく、周囲を確認した自然な減速を優先してください。

満充電・低温・高温時は作動しない

メーカーは、バッテリーが満充電のとき、低温時、高温時には走りながら自動充電が作動しないと明記しています。そのほかにも電池保護のため、作動しない、または弱まる場合があります。

出発直後に満充電なら、下り坂でも電気を受け入れる余地がありません。作動しない状態を故障と決めつけず、気温、残量、表示を確認します。判断できない症状は車種略号と発生条件を販売店へ伝えてください。

走りながら自動充電に対応していても専用充電器が必要

走りながら自動充電は、減速時などに電気を戻し、一充電あたりの走行を支える機能です。回復できるエネルギーは走行で消費する電力の一部であり、使った分をすべて取り戻す永久機関ではありません。

バッテリー残量を確認し、必要な時期に専用充電器で充電します。毎日の往復距離が長い人は、最長の公表距離ではなく、普段使う走行モードと坂を含めて充電周期を決めてください。

1.6倍・1.2倍という数値は指定モデルでの比較

公式ページには、走りながら自動充電によりエコモードで1.6倍、パワーモードで1.2倍長く走れるとの案内があります。ただし、この比較は27年モデルのフロンティア デラックス26インチで、機能の有無を比べたものです。

すべての両輪駆動車、すべての経路で同じ倍率になるという意味ではありません。個別モデルの一充電走行距離と注記を確認し、別型式へ倍率だけを掛けて距離を推測しないでください。

モーターブレーキは減速を助ける機能、停止は前後ブレーキで行う

モーターブレーキは、左ブレーキ操作に連動して前輪側で減速を補助します。長い下りで速度を抑える助けになりますが、前後の機械式ブレーキに代わる停止装置ではありません。

ブレーキレバーの引きしろ、ワイヤー、シューやパッドは通常どおり点検します。効きが弱い、異音が続く、左右の感覚が急に変わった場合は、回復充電の有無にかかわらず走行を控えてください。

両輪駆動でも滑らないわけではない

公式ページはスリップ制御機能によって、濡れた路面で安定した走行を支えると案内しています。しかし、タイヤの摩耗、速度、急な操作、砂、落ち葉、凍結などの条件によっては滑ります。

雨天では速度を落とし、急発進、急ハンドル、急ブレーキを避けます。両輪に力が伝わることと、どの路面でもグリップを失わないことは別です。タイヤ空気圧と溝も定期的に確認しましょう。

リミット充電モードは満充電手前で止め、回復充電の余地を残す

公式ページでは、満充電まで充電せず、走りながら自動充電を利用できる残量で外部充電を完了する「リミット充電モード」も案内されています。新品・常温では、回復充電が可能な残量70~80%が目安です。

すべての年式や車種に同じ設定があるとは限りません。対応の有無、操作方法、表示は対象車の取扱説明書で確認してください。長距離走行の前に満充電が必要かどうかも、経路と残量から判断します。

ベルトドライブは両輪駆動の必須条件ではない

ブリヂストンの両輪駆動車には、後輪側へカーボンベルトを採用するモデルがあります。ただし、両輪駆動という言葉は前後輪へ力を分ける方式を指し、ベルト、かご、子ども乗せ座席まで全車共通という意味ではありません。

候補車について、駆動方式、後輪の伝達部品、変速、標準装備を個別に確認してください。搭載車全体の用途別の選び方は、ブリヂストン車の総合記事で整理しています。

試乗では発進・坂・減速を別々に試す

  1. 型式と両輪駆動の表示を確認する
  2. 平坦路で低速発進し前輪側の補助感を試す
  3. 緩い坂で変速とアシストモードを操作する
  4. 安全な範囲でペダルを止めたときの減速感を見る
  5. 左ブレーキと前後ブレーキの操作を確認する
  6. 手元表示で回復充電の状態を確認する

試乗車と購入候補で年式や型式が違う場合は、同じ機能構成か販売店へ尋ねます。強いアシストだけを確かめるのではなく、低速時のハンドル操作と停止まで一連で試してください。

よくある質問

走りながら自動充電なら自宅で充電しなくてよいですか?

自宅などで専用充電器を使う充電は必要です。走りながら自動充電は、減速時などにエネルギーの一部をバッテリーへ戻し、充電器へつなぐ回数の削減を支える機能です。

右ブレーキでも回復充電しますか?

公式ページがブレーキ回復充電の条件として示しているのは、左ブレーキをかけたときです。停止時は回復充電だけを意識せず、取扱説明書に従って前後ブレーキを操作してください。

ブリヂストンの電動自転車はすべて両輪駆動ですか?

すべてではありません。前輪モーターの両輪駆動と、車体中央にモーターを置くセンタードライブがあります。商品ページで対象型式の駆動方式を確認してください。

まとめ

ブリヂストンのDUAL DRIVEは、前輪をモーター、後輪を人の力で動かす両輪駆動です。「走りながら自動充電」は、左ブレーキ、下り坂、平地でのペダル停止など、定められた条件で前輪モーターが回復充電する機能の総称です。

満充電、低温、高温時などは作動せず、家庭での充電も必要です。試乗では前側から補助される感覚、ペダル停止時の減速、左ブレーキ操作を確かめ、搭載機能と操作条件を対象型式の取扱説明書で確認しましょう。

参考資料