ヤマハのPAS WithとPAS CHEERは、どちらも24型・26型を選べる買い物向けの電動アシスト自転車です。外観や用途は近く見えますが、バッテリー容量、変速機、走行距離、重量、価格設定に明確な違いがあります。近所への移動が中心ならPAS CHEERの簡潔な装備が候補になり、坂道や長めの移動、充電回数の少なさを重視するならPAS Withが選びやすくなります。この記事では2026年10月2日時点の現行仕様を、同じ車輪サイズ同士で比較します。
ヤマハの現行モデルを価格と在庫から比較できます
cycle-iではPAS With、PAS CHEERを含むヤマハの電動アシスト自転車を掲載しています。年式、型式、車輪サイズをそろえてご確認ください。
結論:走る距離と変速の必要性で選択が分かれる
PAS Withは15.8Ahバッテリーと内装3段変速を備え、スマートパワーモードの一充電走行距離は68kmです。PAS CHEERは10.2Ahで変速がなく、同モードでは46kmです。距離が長い、坂道でギアを使い分けたい、毎日の充電を減らしたい人にはPAS Withが合います。
PAS CHEERは、変速操作をせず近所の買い物や短距離移動に使いたい人が検討しやすいモデルです。24型・26型ともPAS Withより軽く、cycle-iの確認時価格も低く設定されていました。ただし、価格だけで決めず、最も負荷の高い坂道と一週間の走行距離を基準にしてください。
24型・26型の主要仕様を同じ条件で比べる
両モデルの公式仕様を比較すると、車輪径による大きさの差よりも、容量と変速方式の違いが選択を左右します。公称走行距離はメーカーの標準パターンによる値で、道路状況、気温、乗員と荷物の重さ、停止回数によって変わります。
| 比較項目 | PAS With | PAS CHEER |
|---|---|---|
| バッテリー容量 | 15.8Ah | 10.2Ah |
| 充電時間 | 約4.5時間 | 約3.0時間 |
| 変速方式 | 内装3段 | 変速なし |
| 強モード | 62km | 41km |
| スマートパワーモード | 68km | 46km |
| オートエコモードプラス | 100km | 70km |
| 24型の重量 | 26.2kg | 25.1kg |
| 26型の重量 | 26.9kg | 25.6kg |
| メーカー価格 | 143,000円(税込) | オープン価格 |
PAS CHEERのほうが24型で1.1kg、26型で1.3kg軽くなります。一方、PAS Withは容量が5.6Ah大きく、内装3段変速を備えます。「軽いほう」「距離が長いほう」という一つの数字だけでなく、駐輪時の取り回しと走行中の使いやすさを分けて判断するのがポイントです。
15.8Ahと10.2Ahの差は充電する回数に表れる
PAS Withの15.8Ahは、長めの往復や複数日の利用に余裕を持たせやすい容量です。PAS CHEERの10.2Ahは一回の充電時間が約3時間と短く、走る距離が短くて自宅で定期的に充電できる生活に合わせやすい構成です。容量が大きいほど常に得とは限らず、使わない余裕のために購入費を増やす必要はありません。
選ぶときは、最長の一日ではなく、充電せずに続けて使う期間を考えます。例えば一日8kmを週5日走るなら、公称距離だけではなく、坂道、冬の低温、荷物を含めて余裕を取ります。残量が少なくなるまで使い切る前提ではなく、帰宅後に充電できる曜日も決めておきましょう。
坂道でギアを選びたいなら内装3段のPAS With
PAS Withの内装3段は、停車中にもギアを切り替えられます。信号で止まる前に変速し忘れても、軽いギアに戻して発進できます。坂道では軽いギア、平坦路では進みやすいギアを選べるため、アシストだけでなくペダルの重さも調整したい人に向きます。
PAS CHEERは変速操作がありません。操作が一つ減ることは利点ですが、坂の勾配や速度に合わせてギアを選ぶこともできません。平坦な生活圏で短距離中心なら扱いやすい一方、急な坂が続く経路では試乗して発進と登坂を確かめたいところです。両モデルともスマートパワーモードを搭載しており、こぎ方に応じたアシスト調整はこのモードを選んだときに働きます。
軽さはPAS CHEER、公称走行距離はPAS Withが優位
押し歩きや駐輪場での方向転換を重視すると、PAS CHEERの重量差には意味があります。特に24型では25.1kgで、PAS With 24型より1.1kg軽量です。ただし、25kgを超える車体を階段で運ぶ用途にはどちらも慎重な判断が必要です。玄関の段差、駐輪ラック、狭い通路で扱えるかを確認してください。
走行距離ではPAS Withが上回ります。スマートパワーモードで22km、強モードで21kmの公称差があります。これは同じ使い方で必ず得られる差ではありませんが、坂道や向かい風が多い日に残量の余裕を持ちたい人には判断材料になります。
かごの形と容量は荷物に合わせる
PAS Withは約21Lの丸形バスケット、PAS CHEERは約22Lの角形バスケットを標準装備します。容量差は1Lですが、普段使う買い物袋や通勤バッグでは、数字より底面の形や開口部との相性が重要です。角のあるバッグは角形かご、柔らかい買い物袋は丸形でも収めやすい傾向があります。
どちらもクラス27の後ろキャリアを備え、対応する後ろ用チャイルドシートを別途取り付けられます。ただし、PAS CHEERは後ろ用チャイルドシート使用時に別売のドレスガードが必要と公式ページに記載されています。子どもを乗せる予定がある場合は、年齢、身長、体重、純正アクセサリーの適合を販売店に確認してください。
24型と26型はモデルを決めてから選ぶ
24型の適応身長目安は両モデルとも142cm以上で、サドル最低高も725mmです。26型ではPAS Withが146cm以上・サドル最低高750mm、PAS CHEERが145cm以上・745mmとなっています。数値の差は小さいため、身長だけで決めず、停止時に両足がどの程度着くかを確かめましょう。
| 車輪サイズ | PAS With | PAS CHEER |
|---|---|---|
| 24型の全長 | 1,785mm | 1,780mm |
| 24型のサドル高 | 725~870mm | 725~875mm |
| 24型の適応身長目安 | 142cm以上 | 142cm以上 |
| 26型の全長 | 1,880mm | 1,885mm |
| 26型のサドル高 | 750~895mm | 745~890mm |
| 26型の適応身長目安 | 146cm以上 | 145cm以上 |
駐輪場所が限られる場合は、24型の全長が26型より約10cm短いことも利点です。タイヤが小さいことだけで走りやすさを決めず、自宅から道路へ出す動作、信号待ち、スタンドを掛ける動作まで試してください。
PAS Withは時計表示とソーラーテールランプを装備
PAS Withは時計、消費カロリー、バッテリー残量を表示するスマートクロックスイッチと、暗くなると自動点滅するソーラーテールランプを備えます。日没後にも乗る人や、時刻を手元で確認したい人には便利な装備です。
PAS CHEERも砲弾型バッテリーランプ、スタンド連動式のハンドルストッパー、サークル錠とバッテリーロックを一つの鍵で操作する1キー2ロックを備えます。基本的な買い物装備は共通していますが、価格差を見るときは容量と変速だけでなく、表示機能やテールランプまで確認しましょう。
PAS WithとPAS CHEERの販売価格を同じ条件で比べる
2026年10月2日のcycle-i掲載では、PAS With 2026年モデル26型が119,190円、PAS CHEER 2026年モデル24型・26型が110,090円で、表示価格の差は9,100円でした。いずれも税込で、一部地域を除き送料無料の表示です。PAS Withのメーカー希望小売価格は143,000円ですが、PAS CHEERはメーカー公式ではオープン価格のため、メーカー価格同士では差額を計算できません。
販売価格、在庫、対象サイズは変わります。価格を比較するときは、同じ年式、同じ車輪サイズ、同じ付属品であることを確かめてください。希望する色だけ在庫状況が異なることもあるため、最終的には各商品ページの選択肢を確認します。
近所の平坦路はCHEER、坂や長距離はWithが候補
| 普段の使い方 | 選びやすいモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 近所の平坦路を短時間走る | PAS CHEER | 変速操作がなく、車体も軽い |
| 坂道を含む通勤・買い物 | PAS With | 内装3段でペダルの重さを変えられる |
| 充電回数を減らしたい | PAS With | 15.8Ahで公称走行距離が長い |
| 購入費を抑えて基本装備をそろえたい | PAS CHEER | 確認時のcycle-i掲載価格が低い |
| 時刻や消費カロリーを手元で見たい | PAS With | スマートクロックスイッチを装備 |
坂が少ない地域でも、重い荷物を積むならPAS Withの変速が役立つことがあります。反対に、走行距離が短く、操作を増やしたくないなら、大容量であることだけを理由にPAS Withを選ぶ必要はありません。候補を絞ったら、かごに普段の荷物が収まるか、スタンドを自分で掛けられるかを確認しましょう。
よくある質問
PAS CHEERは変速がなくても坂道を走れますか?
電動アシストは働きますが、PAS Withのようにギアを軽くする操作はできません。坂の勾配、長さ、荷物の重さで負担は変わるため、日常経路に近い坂で試乗するのが確実です。
PAS WithとPAS CHEERで同じ充電器を使えますか?
付属する専用充電器を使用してください。外観が似ていても、自己判断で別モデルの充電器を流用しないでください。交換品が必要な場合は、車体とバッテリーの型番を販売店へ伝えて適合を確認します。
後ろにチャイルドシートを取り付けられますか?
両モデルともクラス27の後ろキャリアを備えていますが、取り付けるシートの適合確認が必要です。PAS CHEERではドレスガードも必要です。子どもの条件と使用する純正アクセサリーを合わせて販売店に相談してください。
まとめ
PAS WithとPAS CHEERの大きな違いは、バッテリー容量と変速機です。PAS Withは15.8Ah・内装3段で、長めの移動や坂道に余裕を持たせやすいモデルです。PAS CHEERは10.2Ah・変速なしで、近距離中心の使い方と簡単な操作を重視する人に合います。
同じ24型・26型で比べると、PAS CHEERが1kg以上軽く、確認時のcycle-i掲載価格も低い一方、PAS Withは公称走行距離と装備が充実しています。毎週走る距離、最も急な坂、荷物の形、充電できる頻度を書き出して選びましょう。
