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電動自転車のデメリットは?|重さ・充電・費用を買う前に確認

坂道や子どもの送迎が楽になると聞いて電動自転車を考え始めたものの、「重くて扱えないのでは」「充電が面倒になりそう」「値段に見合うのか」と迷っていませんか。電動自転車の欠点は、車体の重さ、充電の手間、価格、バッテリーの劣化など8つほどで、どれが重く響くかは駐輪場所や充電できる場所、走る経路で変わります。

重さや充電時間などはメーカー公式の仕様値を示し、それぞれの欠点について、買う前の確かめ方と買った後の負担を減らす方法を説明します。仕様と価格は2026年10月15日時点の値です。

CYCLE iで電動アシスト自転車の重さとバッテリー容量を見比べる

候補の車種ごとに、商品ページで車体の重さやバッテリー容量、適応身長を確かめられます。この記事で気になった欠点を、自分の使い方や駐輪・充電の条件と照らし合わせて比べてください。

8つのデメリットから、自分の使い方で負担になりやすいものを確認する

電動自転車の欠点は、車体そのものの性質から来るものと、持ち続けるうえで手間や費用がかかるものに分かれます。困りやすい場面と、購入前に確かめられることは次のとおりです。

デメリット 困りやすい場面 買う前に確かめること
車体が重い 駐輪ラック、階段、段差、押して歩くとき 候補の車両重量と、持ち上げる場面があるか
充電に時間と場所が要る 帰宅後すぐ使う日、室内へ電池を運ぶとき 充電時間と、室内で充電できる場所
走れる距離が条件で変わる 坂、寒い日、荷物が多い日 公称値の測定条件と、普段の経路の距離
24km/h以上では補助がない 速く走りたいとき、下り坂 補助の速度範囲
購入価格が高い 予算を決めるとき メーカー希望小売価格に含まれる物
バッテリーが劣化する 数年使った後 保証の期間と基準、長持ちさせる使い方
修理・点検の依頼先が要る 保証が切れた後、通販で買った後 近くで電動車を見てもらえる店
バッテリーを盗まれるおそれ 自宅の駐輪場、駅前 保管場所と鍵の使い方

すべての項目が全員に同じ負担になるわけではありません。たとえば、持ち上げずに出し入れできる駐輪場所と、車体を持ち上げる必要がある上段ラックでは、重さによる負担が異なります。自分の使い方で負担になりそうな項目から順に読んでください。

車体が重く、持ち上げる場面で負担になる

電動自転車はモーターとバッテリーを積んでいます。走っている間はアシストでこぎやすく感じても、押して歩く、スタンドを立てる、段差を越えるといった取り回しでは、車体の重さが負担になることがあります。主な車種の重量は次のとおりです(メーカー公式の仕様ページ)。

車種(タイヤ) 重量 バッテリー 充電時間 1充電の走行距離(モード別) メーカー希望小売価格(税込)
ヤマハ PAS CITY-X(20型) 20.9kg 15.8Ah 約4.5時間 強69km/スマートパワー84km/オートエコプラス116km 150,000円
ヤマハ PAS CHEER(26型) 25.6kg 10.2Ah 約3.0時間 強41km/スマートパワー46km/オートエコプラス70km オープン価格
ヤマハ PAS With(26型) 26.9kg 15.8Ah 約4.5時間 強62km/スマートパワー68km/オートエコプラス100km 143,000円
パナソニック ビビ・DX(26型) 27.7kg 16.0Ah 約5.0時間 パワー約59km/オートマチック約70km/ロング約107km 151,000円
ヤマハ PAS babby(20型) 33.3kg 15.8Ah 約4.5時間 強51km/スマートパワー58km/オートエコプラス77km 189,000円

重量は、ヤマハが「車両重量」、パナソニックが「総車両質量(バッテリーを含む)」として掲載している値です。ビビ・DXは2026年10月発売予定と表示された現行モデルの値です。子ども乗せのPAS babbyは33.3kgあり、同じ電動自転車でも車種によって12kg以上の差があります。

自宅と目的地で、車体を持ち上げたり押して動かしたりする場面を確かめてください。マンションの2段式ラック、玄関の段差、駐輪場のスロープなどでは、走行中とは別に取り回しの負担が生じます。試乗できるなら、走るだけでなく、スタンドを立てる、押して向きを変えるところまで試しましょう。

減らす方法としては、持ち上げる場面がある人は重量の軽い車種から候補にすることです。ただし、表の5車種で最も軽いPAS CITY-Xは適応身長のめやすが153cm以上で、誰にでも合うわけではありません。軽さだけで選ぶとかごや荷台などの装備が用途に合わないこともあるため、軽量モデルの比べ方は専用の記事も参考にしてください。

充電にかかる時間と、室内で充電できる場所を確保する

表の5車種の充電時間は約3.0〜5.0時間です。これはバッテリー残量がほぼ無い状態から満充電までの時間で、環境や条件によって異なる場合があります(ヤマハ仕様ページ)。帰宅してすぐにもう一度出かける日があると、満充電を待てないことがあります。

充電する場所にも条件があります。平坦で安定している所、雨や水にぬれない所、直射日光の当たらない所、風通しが良く湿気のない所、幼児やペットがいたずらをしない所で、約15〜25℃の室内で充電します(ヤマハ サポートQ&A)。屋外の駐輪場で車体に付けたまま充電する前提では考えにくい条件です。

確かめ方は、駐輪場所からコンセントまでバッテリーを運ぶ道のりを実際に歩いてみることです。ビビ・DXのバッテリーは公式仕様で約2.5kgあります。この重さのバッテリーを日々運ぶ負担も考えてみてください。

減らす方法は、充電する曜日や時間を決め、残量が少なくなってから慌てて充電しないことです。走行条件などが同じなら、容量が大きいほど充電の間隔を延ばせますが、表のPAS CHEER(10.2Ah・約3.0時間)とPAS With(15.8Ah・約4.5時間)を比べると、1回の充電時間は大容量の方が長くなっています。充電時間の目安と計画の立て方は、別の記事で詳しく解説しています。

走れる距離は公称値より短くなりやすい

表の走行距離は、決められた試験条件で測った目安で、実際に走れる距離を保証するものではありません。たとえばヤマハの試験は、新品のバッテリー、気温15〜25℃、乗員と荷物の合計65kg、乾燥した滑らかな路面などの条件で、平地に加えて4度の坂も含む経路を走ります(ヤマハ仕様ページ)。普段の道の坂や荷物、気温などによって、表の数字より短くなる場合があります。

気温の影響もあります。気温が約10℃以下ではバッテリーの反応が鈍くなり、走行距離が短くなったり、発進時のアシスト力が弱くなったりすることがあります。タイヤの空気圧が低いと走行抵抗が増え、1充電あたりの走行距離が短くなります(いずれもヤマハ サポートQ&A)。

確かめ方は、最もよく使う経路の往復距離に寄り道の距離を加え、候補の車種で普段使うモードの数字と比べることです。坂で強いモードを使うなら、そのモードの走行距離も確認してください。強いモードの数字も目安なので、必要な距離に余裕を持たせて考えましょう。

減らす方法は、寒い時期はバッテリーを暖かい室内に置いておく、タイヤの空気圧を保つ、といった日々の扱いです(ヤマハ サポートQ&A)。カタログ値と実際の距離の差は、走行距離の記事でさらに詳しく扱っています。

時速24kmから先はアシストが働かない

電動アシスト自転車は、こぐ力をモーターで補助する乗り物です。表に掲載した車種は、時速10km未満ではこぐ力に比例して補助し、10km以上24km未満では速度が上がるにつれて補助が減ります。時速24km以上では補助がなく、自分でこぐ必要があります(各車種の公式仕様ページ)。

そのため、時速24km以上で走る際にも補助を期待している人は注意が必要です。その速度ではモーターの補助がなくなるため、車体の重さも含めて自分の力でこぐことになります。

一方で、下り坂などでは普通の自転車と同じようにスピードが出すぎる場合があります(ヤマハ サポートQ&A)。補助がなくなるからといって速度が抑えられるわけではないため、下りでは早めにブレーキをかけてください。購入前には、普段の経路で発進や上り坂の補助をどの程度使うか、期待する速度で補助が働くかを確かめましょう。

購入費用は車体価格だけでなく、用品代と送料も含めて比べる

表のメーカー希望小売価格は、2026年10月15日時点の税込で143,000〜189,000円です。PAS CHEERはオープン価格のため、販売店で確かめる必要があります。メーカー希望小売価格には、バッテリーを含む車両価格と専用充電器の価格が含まれます(ヤマハ サポートQ&A。パナソニックのビビ・DXのページにも「専用充電器含む」と表示)。

確かめ方は、本体価格だけで比べず、ヘルメットや鍵、チャイルドシートなど必要な用品と送料を足した額で比べることです。価格は改定されることがあり、PAS CITY-Xも2026年2月2日に価格を改定しています。購入直前に最新の金額を確かめましょう。

費用を抑えるには、必要な装備を用途ごとに確かめてください。たとえば子どもを同乗させないなら、子ども乗せ装備が必要かを見直せます。短距離で坂が少ない使い方なら、充電の間隔も考慮しながら、必要なバッテリー容量を検討しましょう。

バッテリーの劣化に備え、交換費用も予算に入れておく

バッテリーは使い続けると蓄えられる量が少しずつ減り、同じ満充電でも走れる距離が短くなっていきます。パナソニックでは、2017年11月7日以降に購入した電動アシスト自転車などは、購入から1か月以内に商品登録をするとバッテリー保証が2年から3年に延びます。保証の基準は、購入から3年以内、満充電回数700回以内で、初期容量の50%以下に劣化した場合です(パナソニック「バッテリー保証」)。

この容量保証の基準は、初期容量の50%以下になった場合です。「半分未満」とは異なり、保証期間や満充電の回数などの条件も併せて満たす必要があります。保証の適用や交換費用は販売店に確認してください。交換する際は、自転車の品番を伝え、使用できるバッテリーの品番も確かめましょう(パナソニック)。

ヤマハは、バッテリーを長持ちさせるために、高温の場所を避け、満充電の状態で繰り返し充電しないよう案内しています。1か月以上使わない場合は車体から外し、残量ランプ1〜2灯分の残量で、15〜25℃の湿気のない屋内に保管する案内です(ヤマハ サポートQ&A)。他メーカーの車種は、その車種の取扱説明書で保管条件を確認してください。劣化のサインと交換を決める目安は、バッテリー寿命の記事で確かめてください。

修理や点検を頼める店を先に探しておく

電動自転車には、ブレーキやタイヤなど普通の自転車と同じ部品に加えて、モーターや手元スイッチ、バッテリーなどの電装部品があります。保証期間を過ぎた後の修理は、原則として有料です(ヤマハ サポートQ&A)。

部品の供給にも期限があります。パナソニックが案内する補修用性能部品の保有期間は、電動アシスト自転車で製造打ち切り後8年です。ただし、部材の入手状況によってはそれより早く提供できなくなることがあります(パナソニック)。

電動アシスト自転車はモーターの補助で走行時の負荷を感じにくく、タイヤの空気圧が低い状態やチェーンの油切れで抵抗が増えていても走れてしまうため、点検を後回しにしがちです。その結果、部品が本来の寿命より早く消耗する場合があります。CYCLE iでは、同店の通販で購入した自転車の定期点検は有償と案内しています。購入前に、近くの自転車店が持ち込み点検に対応できるか確認してください(CYCLE i よくある質問)。

確かめ方は、購入前に自宅や職場の近くで電動自転車の修理を受けている店を探し、持ち込みの点検に応じるかを聞いておくことです。費用の見積もりの取り方は、修理費用の記事で解説しています。

バッテリーだけを盗まれないよう室内に持ち帰る

電動自転車は車体だけでなく、外せるバッテリーも盗難の対象になります。令和6年中に都内で警視庁が認知した電動アシスト自転車のバッテリー盗難は330件で、場所別では一戸建てや集合住宅などの住宅敷地内での被害が全体の約7割でした。一戸建てでは、バッテリーの鍵を付けたままで被害にあった例が目立ちます(警視庁)。

メーカーの補償にも限りがあります。PASに付く盗難保険は、部品など本体の一部だけの盗難には適用されず、バッテリーの盗難には別の補償サービスがあります(ヤマハ サポートQ&A)。

防ぐには、鍵を確実にかける、ワイヤー錠で二重にロックする、帰宅したらバッテリーを外して自宅に持ち帰ることが基本です(警視庁)。集合住宅の駐輪場では施錠していても鍵部分を壊された例があるため、夜間はバッテリーを室内に置く習慣をつけましょう。ロックの選び方は、バッテリー盗難対策の記事で詳しく紹介しています。

通販では試乗できないため、寸法を測って選ぶ

CYCLE iのように実店舗のない通販で買う場合は、事前に試乗しにくいこともデメリットになります。CYCLE iの「よくある質問」では、注文を受けてから組み立てるため、試乗や実物の確認は難しいと案内しています。また、「ご利用ガイド」では、原則として不良品以外の返品・交換を受け付けていないとしています。

確かめ方は、いま乗っている自転車のサドルの高さや全長を測り、候補の車種の仕様と比べることです。重さや足つきが心配なら、購入候補そのものを試乗できる販売店があるか確認する方法もあります。近い車種の試乗は参考になりますが、購入候補の重さや足つきが同じとは限りません。分からない寸法や装備は、注文前に販売店へ問い合わせてください。

CYCLE iでは通常、整備・防犯登録・組み立てを済ませた状態で電動アシスト自転車を配送します。ただし、折りたたみ自転車は折りたたんだ状態で届きます。届いた状態と使用開始までに必要な作業は、商品ページや販売店の案内で確認してください。

複数のデメリットが負担になるなら、電動ではない自転車も候補にする

電動自転車を選ぶ前に、必要な充電場所を確保できるか、駐輪場へ出し入れできるかなど、使用に必要な条件を確かめてください。満たせない条件がある場合は、その解決方法を検討するか、普通の自転車も候補に入れて比べましょう。平らな道を短い距離だけ走る使い方なら、電動の利点と重さや充電の負担を比べることも大切です。

必要な充電・駐輪条件を確保したうえで、上り坂や重い荷物、子どもの送迎が毎日あるなら、重さや充電の手間を受け入れても電動を選ぶ理由があります。デメリットの数ではなく、自分にとってどの欠点が大きく、どの利点が大きいかで判断しましょう。電動と普通の自転車の選び分けは、別の記事で条件ごとに整理しています。

購入を決める前に、サイズや配送、保証まで含めて見落としがないかを確かめたい方は、チェックリスト形式の記事も使ってください。

よくある質問

電動自転車をやめた方がいいのはどんな人ですか?

平らな道を短い距離だけ走り、荷物も少ない使い方では、電動の利点が小さく感じられる場合があります。一方、必要な充電場所を確保できない、車体を駐輪場へ出し入れできないといった条件は、使用できるかどうかに関わります。負担の数だけで決めず、自分の経路や保管場所で、使用に必要な条件を満たせるか確かめてください。

電動自転車は雨にぬれると壊れやすいですか?

ヤマハのPASは日常防水性能を備えているため、雨がバッテリーボックスの端子部分にかかっても問題ありません。ただし、高圧洗車機での洗車は故障の原因になり、保管場所も雨つゆや直射日光が当たらない所が勧められています(ヤマハ サポートQ&A)。他のメーカーの車種は、取扱説明書の水ぬれに関する記載を確かめてください。

まとめ

電動自転車の主なデメリットは、車体の重さ、充電にかかる時間と場所、条件で変わる走行距離、時速24km以上での補助がないこと、購入価格、バッテリーの劣化、修理先の確保、バッテリーの盗難です。表で紹介した5車種では、重さは20.9〜33.3kg、充電時間は約3.0〜5.0時間と、車種によって大きく違います。

どの欠点が問題になるかは、駐輪場所、充電できる場所、経路の坂や距離によって変わります。持ち上げる場面、充電の道のり、修理を頼める店を買う前に確かめ、負担を減らす工夫ができるかを考えてから決めましょう。価格や仕様は確認日以降に変わることがあるため、最新の情報は各商品ページとメーカーの公式ページでご確認ください。

参考資料