自転車の重さは、車種だけで一つの数字には決められません。折りたたみ車にはペダルやスタンドを含めず重量を表示する製品があり、電動車でも型式や車輪サイズによって数値が違います。「何kgか」と同時に、「どの装備を付けた重さか」を確かめましょう。
ここではCYCLE iに掲載されている車種の具体的な数値を示し、仕様表と手元の自転車を比べる方法を説明します。自分で量る場合も、無理に抱え上げず、車体を安全に扱える場所と適切なはかりを用意することが先です。
自転車は重量の注記と装備を一緒に比べる
CYCLE iの自転車一覧から候補を探せます。車名だけでなく、型式、サイズ、重量の表示条件を確かめ、日常で使う装備を含めて検討しましょう。
折りたたみ車と電動自転車の重さを掲載モデルで比較
次の表は2026年10月16日にCYCLE iの各商品ページで確認した値です。掲載品の一部を使った比較であり、自転車市場全体や各タイプの平均ではありません。重量にどの部品を含むかは、商品ページに書かれている範囲だけを載せています。
| タイプ・対象車 | 掲載重量 | 商品ページで分かる条件 |
|---|---|---|
| 非電動・16型折りたたみ Harry Quinn Limit5 |
総重量約5.98kg | ペダル・スタンドを含まない |
| 買い物向け電動・24型 ビビ・SL BE-FSL435(2026年モデル) |
19.9kg | 仕様表に「総車両質量(バッテリーを含む)」と記載 |
| 買い物向け電動・24型 アシスタU DX A4XC41(2021年モデル) |
25.7kg | 24型の重量欄の値。部品ごとの算入条件の記載なし |
| 買い物向け電動・26型 アシスタU DX A6XC41(2021年モデル) |
26.4kg | 26型の重量欄の値。部品ごとの算入条件の記載なし |
Limit5の約5.98kgは、必要な部品を取り付けて持ち歩くときの重さと同じではありません。ビビ・SLの19.9kgはバッテリーを含む値です。アシスタU DXは重量欄の値だけで、バッテリーを含むかどうかは商品ページから読み取れません。詳しい条件が必要なら型式を指定して確認してください。
また、同じアシスタU DXでも24型と26型では値が異なります。同じ車名なら一律、あるいは24型ならどの車種も同じ重さ、という見方はしないようにしましょう。
「総重量」でも、すべての部品を含むとは限らない
重量の欄には、車体重量、車両重量、質量、総重量など複数の言い方があります。言葉の印象で完成状態を想像せず、そばの注記まで読むことが必要です。Limit5も「総重量」という名称ですが、ペダルとスタンドは除外されています。
電動自転車はバッテリー、スポーツ車はペダルやスタンドなど、比較に入るか確かめたい部品を先に書き出します。付属品として同梱されていることと、公表重量に算入されることは別です。分からない項目を「標準だから含む」と埋めず、そのまま販売店へ尋ねましょう。
配送の資料にある梱包重量にも注意してください。箱や緩衝材を含む荷物の重さは、自転車そのものの重量と区別します。自動車への積み込みや室内への持込みを考えるなら、実際に運ぶ車体・袋・用品を合計した状態を基準にします。
ママチャリや電動自転車は普段使う装備込みで重さを比べる
ママチャリのような買い物用の自転車は、前かご、荷台、泥よけ、ライト、錠、スタンドなどを日常で使います。簡素なスポーツ車や折りたたみ車と数字だけを並べると、同じ用途に必要な装備がそろっていない比較になります。
非電動のママチャリが何kgかを知りたいときは、電動の買い物車の値をそのまま使わず、対象モデルの仕様を調べます。型式と変速仕様、標準装備が分かってから、その製品の公表値を探しましょう。
軽い非電動車を選びたい場合は、必要な装備を残した候補同士で比べることが大切です。カゴなどを含めた選び方は、軽いママチャリの記事を参考にしてください。
電動車も、重量を知ることと自分に扱いやすい一台を決めることは別です。押し歩きや駐輪の負担を減らす目的なら、軽い電動自転車の比較方法も確認しましょう。
自転車を量る前に、用品や荷物も重さに含めるか決める
実測を始める前に、何のために重さを知りたいのかを決めます。カタログとの照合なら公表条件に近い状態、日常の持ち運びなら普段の用品を付けた状態など、目的によって準備が変わります。無理に部品を取り外して数値を合わせる必要はありません。
確認する装備は、たとえば次のように記録できます。
- バッテリーを付けているか、外しているか
- 前後のかご、チャイルドシート、カバーを付けているか
- 錠、ライト、ボトルなど取り外せる用品が残っているか
- 荷物や収納袋を含めて量るか
買い物袋や通勤バッグの中身は日によって変わるため、車体と別に記録すると比較しやすくなります。装備が違う二つの実測値を、そのままフレームだけの差として扱わないようにしてください。以前のメモにも測定条件がなければ、同じ状態で量り直す方が確実です。
自転車用のはかりにも、量れる重さの上限がある
自転車用のデジタルスケールには、修理スタンドなどに取り付けて使うものがあります。たとえばPark ToolのDS-1は、自転車や部品を量るための製品ですが、公式の上限は25kgです。「自転車用」なら、どんな電動車でも量れるわけではありません。
表のアシスタU DXの値は、どちらもこの25kgを上回ります。そのままDS-1に掛けてみる使い方はできません。量りたい車体と用品の重さを想定し、はかりの上限と、固定する設備の条件の両方を確認しましょう。
使い方が分からない場合や車体を保持できない場合は、設備のある販売店へ測定を相談します。家庭の天井、物干し、細いひもなどを自己流で使って吊り下げず、取扱説明書に合う器具と固定方法が用意できる場合だけ測定してください。表示を読むために車体の下へ入るような姿勢も避けます。
自転車を抱えて体重計に乗らず、安全な測り方を相談する
体重計で自分と自転車を一緒に量り、自分の体重を引く方法を見かけても、重い車体を抱えて狭い台に乗ることは勧められません。差し引きの計算ができることと、安全に姿勢を保って測定できることは別の問題です。
家庭では、はかりが荷物の計量に対応しているか、載せられる面積と上限は十分か、水平な場所で車体を安定させられるかを先に確認します。適切な方法を組めないなら、その場で量ろうとせず、商品仕様の照会や販売店への相談に切り替えましょう。
前輪や後輪だけを家庭用の体重計に載せた数字も、それ単独では車体全体の重量ではありません。車輪ごとの値を足す方法も設置条件をそろえる必要があるため、自己流の結果を公表値より正確だと決めつけないでください。体重計に車輪を無理に載せたり、ガラス面を傷付けたりする使い方は避けます。
量った重さと一緒に車種・装備・使ったはかりを記録する
量った後は、数字だけでなく、いつ、どの状態で量ったかを残します。「自転車が重かった」という感想より、具体的な状態が分かる方が、買い替えや用品追加の相談に使えます。
記録には、車名・型式・サイズ、測定日、装着した用品、バッテリーの有無、荷物を含むか、使用したはかりを記載しましょう。kg表示か別の単位かも見て、表示の細かさ以上の桁を足さないようにします。公表値は公表値、手元の値は実測値として分けてください。
駐輪ラックなどの利用条件を調べる場合も、重量だけで判定せず、管理者へ車種と使用状態を伝えます。持込み先や設備が求める基準に合わせて、どの装備を含めた数値が必要なのかを確認しましょう。軽そうに見えることを、利用可能の根拠にしないことが重要です。
よくある質問
電動自転車の重さからバッテリーの重さを引いてもよいですか?
もとの公表値がバッテリーを含むと確認でき、その型式のバッテリー単体の値も分かる場合に限って差を計算できます。公表条件が不明な数値や別の電池の重さを使って、外した状態を推測しないでください。
折りたたむと、自転車そのものも軽くなりますか?
形を畳むだけでは、部品がなくなるわけではありません。収納寸法と重さは別に確認します。ペダルなどを取り外すなら、その作業が製品で認められているかと、外した部品も持ち運ぶかを考えてください。
まとめ
自転車の重さは、車種・型式・サイズと重量の注記を一組で確かめます。掲載例の数値を全車種の平均にせず、ペダルやスタンドを含まない値と、普段使う完成状態の重さを区別しましょう。
実測では目的に合う装備をそろえ、はかりと設備の上限を守ります。安全に支えられなければ無理に量らず、販売店に相談してください。公表値と実測値を分けて記録すれば、次の自転車を比べるときにも役立ちます。
