ヤマハPAS Withは、前かご付きの電動アシスト自転車で買い物や近距離の普段使いをしたい人向けのシリーズです。基本モデルのPAS With、デザイン性を高めたPAS With DX、アシスト力を重視したPAS With SPがあり、それぞれ24型と26型から選べます。
違いは価格や色だけではありません。車体重量、サドル、かごの容量、アシストレベル、適応身長にも差があります。この記事では2026年9月13日時点の公式仕様を比較し、荷物量、坂道、体格に合う一台を選ぶ方法を説明します。
軽さはWith、意匠はDX、坂道の補助力はSPが判断軸です
先に24型・26型を体格で絞り、その後に普段の買い物量と坂の有無からグレードを選びましょう。
PAS Withシリーズ3モデルの違いを一覧で比較
3モデルは15.8Ahのバッテリー、約4.5時間の充電時間、内装3段変速を共通して備えます。With SPだけがシリーズ最高のアシストレベルで、かごも約24Lと大きめです。WithとWith DXはアシストレベルや公称走行距離が同じで、主な差は外観、サドル、かご、重量にあります。
| 比較項目 | PAS With | PAS With DX | PAS With SP |
|---|---|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 143,000円 | 153,000円 | 173,250円 |
| 26型/24型の重量 | 26.9kg/26.2kg | 27.9kg/27.3kg | 27.8kg/27.1kg |
| アシストレベル | 4 | 4 | 6 |
| 強モード | 62km | 62km | 61km |
| スマートパワーモード | 68km | 68km | 68km |
| オートエコモードプラス | 100km | 100km | 103km |
| 前かご容量 | 約21L | 約21L | 約24L |
| シリーズ内の特徴 | 軽さと基本装備 | 籐風かごなどの意匠 | 高いアシストレベル |
価格はバッテリーと専用充電器を含むメーカー希望小売価格で、消費税10%込みです。cycle-iでの販売価格とは異なり、送料や追加用品の代金も含みません。価格と仕様の確認日は2026年9月13日であり、購入時は対象商品の表示を改めて確認してください。
標準のPAS Withは軽さと日常装備のバランス型
PAS Withは、Withシリーズの中で最も軽いモデルです。26型は26.9kg、24型は26.2kgで、With DXやWith SPより約0.9〜1.1kg軽くなっています。駐輪場で頻繁に向きを変える人や、自転車を押して移動する場面がある人には、この差が選択理由になります。
約21Lの丸型バスケット、座面が広いハートサドル、スタンド操作と連動してハンドルを半ロックする機構を備えています。日々の食料品を運ぶ基本的な用途を満たし、装飾より扱いやすさと価格を優先したい人に向く構成です。
PAS With DXは外観と乗り心地の好みで選ぶ
With DXは、籐風の約21Lバスケット、クラシカルテリーサドル、車体と調和させたデザインが特徴です。Withと比べてバッテリー容量、走行モード別の距離、アシストレベルは変わりません。1万円の価格差を走行性能の向上ではなく、毎日目にする外観や座り心地への費用として判断します。
重量は26型27.8kg、24型27.1kgです。サドルの感触は数値だけでは決められないため、座骨の当たり方や前傾姿勢を試乗で比べてください。服装や保管場所に馴染む色を重視する人にも候補になります。
PAS With SPは坂道と多めの買い物を重視する人向け
With SPは、ヤマハがWithシリーズ最高アシストレベルと位置付けるモデルです。WithとDXのアシストレベルが4であるのに対し、SPは6と案内されています。急な坂や荷物を積んだ発進が多く、より力強い補助を求める人が比較すべきグレードです。
前かごは約24Lで、約21Lの他2モデルより容量に余裕があります。プレミアムサドルや強化リヤハブも備えます。ただし、強モードの公称距離は61kmで、With・DXの62kmより長いわけではありません。「高アシスト=全モードで長距離」と読み替えないようにしましょう。
24型と26型は身長だけでなく停止時の安心感で選ぶ
PAS Withの適応身長は24型142cm以上、26型146cm以上です。With DXは24型141cm以上、26型145cm以上、With SPは24型143cm以上、26型147cm以上とモデルごとに異なります。適応身長は車体を正立させた状態で両足が地面につく目安です。
小柄だから必ず24型、背が高いから必ず26型と決める必要はありません。サドルを適切に調整し、停止時の足着き、またぎやすさ、ハンドルまでの距離を確認します。家族で共用する場合は、最も小柄な利用者だけでなく、主に乗る全員が無理なくペダルを回せる高さかを試してください。
車輪径によって保管時の全長とサドル高も変わる
3モデルとも、26型は全長1,880mm、24型は1,785mmです。駐輪スペースの奥行きが限られる住宅では95mmの差が収まり方へ影響します。タイヤサイズだけを見ず、ラックの長さ、前輪を振る余地、隣の自転車との間隔を測りましょう。
サドル高さも型とモデルで異なります。標準Withは26型750〜895mm、24型725〜870mmです。通販で購入する際は、現在使っている自転車のサドル高と比較すると姿勢を想像しやすくなりますが、可能なら実車で発進と停止まで確認してください。
スマートパワーアシストはモードと作動条件を理解する
ヤマハのスマートパワーアシストは、スマートパワーモードを選んだときに、平坦路や坂道などの状況とこぎ方に合わせてアシスト力を制御する仕組みです。すべてのモードで常に同じ制御が働くという意味ではありません。強い補助を任意に固定する機能とも区別します。
頻繁にモードを切り替えず走りたい人には便利ですが、勾配、積載重量、発進回数によって体感は変わります。坂が多い経路ではWith SPを含めて同じ道で試し、ペダルへ力を加えたときの反応と、上り切った後のアシスト変化を確認すると選びやすくなります。
公称走行距離は普段の使い方に当てはめて考える
WithとWith DXの公称距離は、強62km、スマートパワー68km、オートエコモードプラス100kmです。SPは順に61km、68km、103kmです。これらは新品バッテリー、常温、乗員と荷物の合計65kgなどを含む標準パターンで測定した値で、実際の利用距離を保証しません。
坂、向かい風、低温、荷物、空気圧、停止と発進の多さで走行可能距離は短くなります。自宅と店の往復だけでなく、通院や駅への寄り道も足し、余裕を残して充電する運用を考えましょう。3モデルは同容量なので、SPを大容量バッテリーモデルとして選ぶ必要はありません。
前かごは容量だけでなく荷物の形で比べる
標準Withは丸型、DXは籐風、SPは大容量エレガントバスケットを採用しています。容量はWithとDXが約21L、SPが約24Lですが、開口部や底面の寸法も異なります。普段使う買い物バッグ、通勤かばん、荷物の高さを想定し、出し入れしやすいかを見ます。
容量が大きくても、重い荷物を偏らせるとハンドル操作へ影響します。卵や瓶など倒したくない物を運ぶ人は、底面の安定性やカバーとの適合も確認してください。リアキャリアへかごを追加する場合は、適合用品、固定方法、積載上限を販売店へ確認します。
PAS Withは子ども乗せ専用モデルではない
Withシリーズは買い物・普段使い向けのシティモデルであり、チャイルドシート標準装備のPAS babbyやPAS kissとは用途が異なります。キャリアがあることだけを理由に、幼児2人同乗や任意のチャイルドシート取付が可能だと判断してはいけません。
子どもを乗せる目的がある場合は、車体と座席の適合、子どもの年齢・身長・体重、同乗人数をメーカーと販売店へ確認します。送迎が主目的なら、後付けを前提にWithを選ぶ前に、幼児同乗基準へ対応した子ども乗せモデルと総額を比べましょう。
購入前は押し歩きとスタンド操作まで試す
店頭ではアシストの強さだけでなく、電源を切った状態で車体を押し、狭い場所で方向転換してみます。買い物後を想定して前かごへ荷物を入れ、かるっこスタンドを立てる操作、スタンド連動式ハンドルストッパーの効き方も確認してください。
ハンドルストッパーはハンドルを半ロックするもので、完全に固定する装置ではありません。荷物を載せたまま車体から離れたり、傾斜地で安定を任せたりしないようにします。試乗では24型と26型の両方へまたがり、数字だけでは分からない足着きと取り回しを比べましょう。
よくある質問
PAS WithとPAS With DXは走行性能が違いますか?
現行モデルはバッテリー容量、モード別公称距離、アシストレベルが同じです。DXは籐風バスケットやクラシカルテリーサドルなど、外観と乗り心地の好みが主な比較点になります。
坂道が多い地域ではPAS With SPを選ぶべきですか?
SPはシリーズで最も高いアシストレベルですが、勾配や荷物量によって必要性は変わります。普段の坂に近い条件で試乗し、標準WithやDXとの差を体感してから決めてください。
24型は26型よりバッテリーが小さいですか?
現行Withシリーズでは、同一グレードの24型と26型に15.8Ahバッテリーが搭載されています。車輪径は主に足着き、車体寸法、取り回しを比べるための項目です。
まとめ
ヤマハPAS Withは、前かごを使った買い物と普段の移動に向くシリーズです。軽さと基本装備を重視するならWith、デザインやサドルの好みを優先するならWith DX、坂道での補助力と約24Lのかごを求めるならWith SPが比較の起点になります。
グレードを決める前に24型と26型へ実際にまたがり、足着き、駐輪スペース、押し歩きの重さを確かめてください。購入時は年式と型式を確認し、車体価格だけでなく送料や必要用品を含む支払総額で判断しましょう。
cycle-iでPAS Withシリーズをサイズ別に比べましょう
取扱モデル、24型・26型の在庫、販売価格、配送状態を確認し、普段の買い物量と道路条件に合う候補を選んでください。
